やってはいけない転職

転職理由で「転勤したくない」は面接で言ってはいけない?

2023年1月4日

自分の意図とは関係なく言い渡される「転勤」。

納得のいく転勤もあれば、そうでない転勤もあるでしょう。

転勤がネックとなり転職を考えられている方は、面接で「転勤が多い会社なので」と伝える際は注意が必要です。

この記事では、転職理由で「転勤したくないから」と面接で伝えるのは、アリなのかナシなのかということを解説しています。

転職理由で「転勤があるため」と伝えるときの注意点

転職活動の面接時に、転職理由として「転勤があるため」と伝えてもいいのでしょうか?

結論は「伝えても大丈夫、ただ伝え方が大事」ということです。

転職理由を「転職があるため」と伝えるときの注意点を3つにまとめました。

転職理由を伝えるときの注意点

  • 転職理由は「転勤があるため」だけではいけない
  • 転勤が不可な理由を伝える
  • 転職してどうなりたいかを伝える

転職理由は「転勤があるため」だけではいけない

転職理由の注意点として、「転勤がない会社がよかったから」という理由だけにならないようにしましょう。

採用担当者に「転勤がない会社なら他にもあるんじゃないか?」と思われてしまう可能性があります。

たとえば「地元に根付いた活動をされている御社で自分のスキルを活かしたい」など、前向きなイメージを連想させる言葉に言いかえるといいでしょう。

あくまで相手の企業にとって、自分の採用はプラスになるということを伝えましょう。

転勤が不可な理由を伝える

なぜ転勤が不可なのか、企業は理由を知りたいと思うでしょう。

もし転職先でも同じように転勤があった場合に、「辞めてしまうんじゃないか」と採用担当者は思うはずです。

たとえば既婚者の方は「子供ができたときのことを考えて、環境を大きく変えたくはないから」。

独身の方の場合は地元に両親がいて、「介護が必要になるかもしれないから」。

上記のような理由を伝えることで、採用側も安心することができて「自分以外のことも考えられる人」という評価にも繋がります。

転職してどうなりたいかを伝える

採用担当者は、「転職してどうなりたいのか」を知りたいと考えています。

転職理由が「転勤が多い会社にいたため」というのは、それほど重要な転職理由ではありません。

「会社の利益に貢献するであろう人材を獲得すること」が企業の面接の目的のため、それとマッチするかどうかです。

転勤がない会社をどうやって見分ける?

転職活動をする上で、転勤がない会社をあらかじめ確認することが大切です。

せっかく転職に成功しても、また転勤がある会社なのかもしれません。

面接前に転勤がありそうな会社なのか、確認しておくといいでしょう。

転勤がない会社の確認方法

  • 企業の採用ホームページから確認する
  • 会社の規模・支店があるか確認する
  • 最終確認として、面接時に採用担当者に聞く

企業の採用ホームページから確認する

企業の採用ホームページの募集要項は必ずチェックしておきましょう。

転勤が有りか、無しか記載されている場合があるからです。

転職サイトや転職エージェントの資料にも記載されていることが多いので、利用している方はそちらチェックしましょう。

求人検索をかえる際に、「転勤の有無」の項目にチェックをすることでも絞り込むことができます。

会社の規模・支店があるか確認する

会社の規模や全国に支店がどれくらいあるかでも、転勤がありそうな会社なのかチェックできます。

全国に支店があるような大きな会社では、人事異動が頻繁に起きています。

大きな会社の場合は、転勤がある可能性が高いと言えます。

面接時に採用担当者に聞く

面接まで進んだら、転勤があるのか採用担当者に確認することは大切です。

入社してから相違があっては、お互いのためにならないからです。

採用担当者から「転勤について」の質問がない場合は、こちらから聞く必要があるでしょう。

それでマイナスのイメージになることは、滅多にないと言えます。

転勤が不可の理由を、志望動機と合わせて伝えることを意識しましょう。

「転勤があるため」転職をして失敗したエピソード

転勤がないところへ転職したものの、転職に失敗してしまったエピソードを紹介します。

10年以上、小売店で働いていたのですが、全国転勤ということもあり地元の公務員に転職をしました。しかし職場の人間関係が合わず、後悔しています。いまさら元の小売店に戻ろうと思っていますが、周りは公務員の安定性を捨てることに反対しています。

転勤が理由で転職するとどんなメリットがある?

転勤が理由で転職に成功すると、どのようなメリットがあるのか解説します。

転勤が理由で転職することによる3つのメリット

  • 転勤がないことで将来のプランが立てやすい
  • 地元が好きな人は地元で生活できる
  • 人間関係がつくりやすい
  • 引っ越しする手間が減る

転勤がないことで将来のプランが立てやすい

転勤の可能性がない会社に転職すると、将来の設計が立てやすいというメリットがあります。

たとえば家の購入。転勤がある会社では、なかなか家の購入には踏み切れないものです。

長期的な将来設計を考えている方は、転勤がない会社への転職はメリットと言えるでしょう。

地元が好きな人は地元で生活できる

転勤を多く経験している人のなかで、「地元で生活したい」と考えていることもあるでしょう。

筆者の周りでも、「やっぱり地元がいい」と還ってくる知人が多くいます。

地元のことをよく知っている」「地元のお店が好きだ」このような理由で転職して還ってくることもあるでしょう。

地元の企業に転職したいという理由は、素直に面接でも伝えるべきでしょう。

人間関係がつくりやすい

転勤がない会社に転職するメリットは、人間関係がつくりやすいことも挙げられるでしょう。

転勤が多いと、せっかく仲良くなった人とも離れてしまうことになります。

たとえば会社の同僚や、友人、知人、家族関係などが多いでしょう。

人間関係を1から作っていくことがストレスに感じる方は、転職がない会社の方がメリットと言えます。

引っ越しする手間が減る

転勤による引っ越しは、コストがかかったり、準備に追われたりで大変に思う方もいるでしょう。

転勤がない会社に転職を成功すると、そんな心配もなくなり、安心感が増すかもしれません。

たとえば家の購入なども検討できますし、地域に詳しくなるので生活もしやすいでしょう。

引っ越ししたくない方は、転職がない会社に転職するということはメリットと言えます。

転職理由が「転勤があるため」に関するよくある質問

「転勤があるため」という転職理由は、言ってはいけないのか?そんな疑問をもっている方によくある質問をまとめました。

よくある質問

  • 転職理由で「転勤が多いから」と言うと印象は悪いでしょうか?
  • 家族第一で子供が生まれてから転勤が考えられなくなりました。このような悩みは多いのでしょうか?

転職理由で「転勤が多いから」と言うと印象は悪いのでしょうか?


「転勤が理由」だけではいけません

転勤だけが理由であれば、転勤がない会社ならどこでもいいと思われてしまうからです。

あくまで転職理由が「転勤があるため」というのは、補足程度に伝えましょう。

大事なことは、転職してどんな仕事で価値を提供し、どうなりたいのかを伝えるようにしてください。

家族第一で子供が生まれてから転勤が考えられなくなりました。このような悩みは多いのでしょうか?


結婚や子供のことを機に、転職を考えられる方は多いです。

転勤のある会社ですと、落ち着いた結婚生活や子育てができないという心配は多くの方が抱えていると思います。

たとえば地元が関西で、結婚し子供ができてこれから将来に向けてプランを立てたいと思っていたところに転勤と言われると、正直なところ0からまた計画を立て直さなけばなりません。

まとめ

転職理由で「転勤があるため」と言ってはいけないのか?ということを解説しました。

結論をまとめますと、以下のことが言えます。

  • 転職理由は「転勤があるため」だけではいけない
  • 転勤が不可な理由を伝える
  • 転職してどうなりたいかを伝える

私が転職エージェントを利用した体験記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

-やってはいけない転職